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IPPNW

フクシマ・ニュースレター、2012年01月11日

読者のみなさま
友人のみなさま

日本政府は昨年1216日、福島事故原発の収束宣言を出しました。「冷温停止状態」に達したということです。しかしこれは、原子炉内の水の温度が100度未満になり、もう沸騰していないということをいっているにすぎません。溶融した燃料棒は圧力容器を突き破って底に落ち、数千度なっており、まだ制御できない状態で、安全な状態とはとうていいえないと、専門家は指摘しています。さらに連鎖反応が起こる可能性も排除できないということです。

 

よろしくお願いします。
アンゲリカ・ヴィルメン

フクシマ事故への対応に「甘さ」、「不手際」

福島原発事故に対する東電、規制当局の対応には「甘さ」、「不手際」があった。昨年5月に日本政府によって設置された事故調査委員会(畑村洋太郎委員長)は、昨年1226日に東京で公表された中間報告書でこう指摘しました。報告書によりますと、東電の原発作業員が福島第一原発で津波後の外部電源遮断などの非常事態に対応するように教育されていなかったということです。また、間違って冷却システムが機能していると考えていたということです。しかし津波によって非常用ディーゼル発電機が破損し、メルトダウンにつながりました。(放射線テレックス600-601/2012号) 

電離放射線と健康

放射線医学、呼吸器医学の専門医、松井英介博士が新年14日、ベルリン・ボイト技術大学のヒロシマ・ナガサキ平和スタディ講座において電離放射線の危険について講演しました。日本国民の健康を心配して博士は昨年12月、市民や科学者と一緒に市民と科学者の内部被曝問題研究会(ACSIR)を結成しました。呼びかけ人は、内部被曝による健康への影響に関する科学的な研究と情報公開を求めています 

食品に新しい規制値を予告

20111220日付けの朝日新聞によりますと、厚生労働省に対して新しい食品汚染の規制値が提案され、新しい規制値は今年4月に施行するということです。同紙によりますと、厚労省における食品安全委員会の勧告に従い、今後は一般食品については放射性セシウムの汚染規制値をこれまでの500ベクレル/kgから100ベクレル/kgに、牛乳と乳児食についてはこれまでの200ベクレル/kgから10ベクレル/kg に引き下げるということです。新しい規制値まで汚染された食品の摂取によって、年間の被爆線量を一人当たりこれまでの5ミリシーベルトから1ミリシーベルトにしたいということです。(放射線テレックス600-601/2012号から)

乳児用粉ミルクに放射性セシウム

プレス報道によりますと、福島原発事故後はじめて日本では乳児用の粉ミルクに放射性セシウムが確認されました。共同通信社の2011126日の情報によりますと、食品大手、明治の粉ミルクのサンプルから30.8ベクレル/kgが検出されたということです。どうして粉ミルクに放射性核種が入り込んだのかはまだ解明されていません。明治自身は福島第一原発からのものと推測していると、共同通信は「情報筋」から得たとして報道しています。粉ミルクの汚染量は、政府の暫定規制値200ベクレル/kgよりも大幅に低いものということです。(放射線テレックス600-601/2012号から) 

米国で1万4000人の死者?

米国研究者がフクシマ事故の最初の数週間で米国において死者数が約14000人、そのうち一歳未満の乳児が約800人、予想されるよりも増えたことを確認したと、最近になってメディアで報道されています。しかしこの調査結果をよく調べてみますと、その結果が人工的にねつ造されたものであることがわかりました。調査の執筆者はフクシマ後に119都市の死者を調査で数えていますが、フクシマ前には104都市の死者しか計算に入れていません。全体で122都市の公式のデータを調査しても、フクシマ事故の影響は確認できません。最新の 放射線テッレクスの試し読みのお申し込みはこちら(独語)詳細は、アルフレード・ケアブライン氏の記事を参照ください。